パワハラにならない方法とは その1

パワハラになる原因は

そもそも、同じ言葉を使って部下に話しても、パワハラになるケースとならないケースがあります。その違いはどのようなことでしょうか?やはり相手との関係にあると思います。とくに、上司であるあなたが、その相手を「どのようにとらえているか?」です。すなわち「仲間」なのか、「敵対する」のかです。仲間であれば、あなたから発した「言葉」と言うボールは、優しく、スロースピードで取り易いところに投げることでしょう。一方、敵対者であれば、強く、スピードがある球で取り難いところを狙って投げるでしょう。そんな球を投げられた方は、どんな気持ちになるでしょうか?少なくとも楽しいはずはありません、一部の人たちを除いては。
私は医療機関で衛生管理者をしいる関係で仕事がら、パワハラをした(ハラッサー)と言われる人の話を聴いてきました。またパワハラを受けた人(ハラッシー)の話も聴いてきました。その語った内容を検討してみると、ハラッサーの方々には、「愛」が無いなぁ~って思います。ちょっとした気遣いをして言葉を選べば、問題無く、スムーズに物事を運べるのにと、何回も、ハラッサーの話を聴くたびに考えます。言葉の発し方、人との接し方、どれをとっても、自分が愛する人や子ども、親および親戚にそんな態度を取るのかな?って思います。いや、たいがいハラスメントする人は、きっと辛く接しているのだと思います。ひょつとすると自分にも辛くせっしていることでしょう。自分を罰しているかも知れません。

半分以上が見た目!(メラビアンの法則)

そして、パワハラをやってしまう人は、恐い顔をして発話していることが多いと見受けられます。「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。


メラビアンの法則:
・矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかを判断するアルバート・メラビアンが行った実験。
・この研究は好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験である。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。
(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)


これは「非言語コミュニケーション」のことを表していると思います。言葉以上に非言語で相手に話し手自身のいろいろな情報を発しているのです。それは感情や思考を含むと考えます。怒りに満ちているとするなら、怒気を含む声色になるでしょう。そして発する言葉は、それ相応の言葉を選ぶでしょう。すなわち、相手を傷めつけるような言葉をぶつけるでしょう。そう「傷付け」るように「ぶつける」のです。当たった相手は痛いでしょう。傷が付くでしょう。さらに顔の表情はどうなるでしょうか?目がつり上がるでしょう。または四角くなるかも知れません。口はどうでしょう?鬼のような「形相」になれば、相手はどうなるか。これらが繰り返し生じれば、相手の体調に変化が現れることになります。もちろん、人によります。戦闘態勢に入りますので、鼓動が早くなり、血圧も上がるでしょう。それが慢性的になる、そして夜も日中に起きたことを考え続けるようになるでしょう。それは不眠の始まりです。続けば続くほど体調不良となり、寝られても朝の起床が困難となり勤め先を遅刻するようになります。そして「うつ」症状となり休職となる。

ハラッサーの目的って?

ハラッサーとなる人は、自分に「正義」があると考え、人と接しているのだと考えられます。そのコミュニケーションで人を傷つけているということには気づけないようです。なぜなら自分が正義ですから、相手が「悪」というあことでしょう。その証明をするために自分の形相や言葉選びを放棄して、ハラッサーの世界だけの語彙で言葉を放しているのでしょう。正義は、「価値観」です。問い合ことは人の数だけ「正義」があるのです。パワハラにならない指導をしようと考えるのでしたら、相手の価値観と自分の価値観との違いと同じとところに興味を持ち、好奇心をもって話しをしてみると良いでしょう。具体的には、「その考えは(こと)は、興味深いですね」と言葉にしてみることを薦めます。